今月の詩・左子真由美「駅」

6月の詩、左子さんの「駅」をアップしました。

   駅は渚
   潮騒のように
   時が寄せてはひいていく

    わたしたちはいま到着したのだということ

      わたしたちはいま出発するのだということ

      その嬉しいような悲しいようなざわめき…

      ここは駅

      駅は渚

              

左子さんの詩は、生きる喜びと生きる悲しさがコインの表裏のように分ち難く張り付いていて、それが不思議な魅力となっていると思います。

                     ( 尾崎記)

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3月の詩「ジャイアント」をアップしました。

  三月の詩「ジャイアント」

    憶えておこう
    永遠でさえ過ぎ去る

 「今、ここ」を可能にするのは独我論的な「わたし」ではなくて、ローゼンツヴァイクやブーバーが示唆するところの、「あなたとわたし」が開いている場ではないか、というようなことを時に触れては実感し考えてきました。利己的に消費している仮想現実が、人々のこころを奪い、あらゆる共感からわれわれを疎外している、――という今日的な課題において、詩のことばのできることの一つは、そのあたりにあると考えています。

 理屈はともかく、どうぞクリックして、五分間?の「今とここ」を楽しんでてください!

       (尾崎記)

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     憶えておこう
    永遠でさえ過ぎ去る

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今月の詩:左子真由美の「にんげんという器」…アップしました!

   だから
   あなたという器を
   そっと振ってみたりする

   かすかな音でも
   覚えておきたい
   今日のこの雨の音のように

…あなたも一番愛した、彼あるいは彼女の身体をわけもなくゆさぶってみたことがあるはず。どんな音がしたでしょうか? 秋でしたら落ち葉踏む音だったでしょうか、冬でしたら雪の音だったでしょうか? いずれにしても人が人であることの切ない音だっとおもいます。

添えられている左子さんの写真も身体のようにしなやかで温かです。

では、大人でないとわからない?、「にんげんという器」をどうぞ。

                                             (尾崎記)

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今月の詩・左子真由美「肖像画」をアップしました。

普段は意識していませんが、木や草花がいないと、動物の種である我々人間が存在しえてないことは確かです。真空と沈黙の宇宙に対する生命の企てにおいて、全く方向性の異なる進化の企てが動物と植物なのでしょうが、お互いに支えあっています。

命を食わなければ生きてはいけない動物でありながら、誰も殺さないというもうひとつの命の企てであった、「草木の感受性」をも備えた人、それが詩人ではないでしょうか。

(彼は命の全体を生きる喜びとともに、自己矛盾の哀しみに苛まれるに違いありません)

こんなことを考えさせたりできる、左子さんの「肖像画」をぜひ楽しんでください。

                            (尾崎記)

Syouzouga98

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7月の詩をアップしました。

尾崎まことの「夢の共同体」です。

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「何故、なにもかもが消えてゆかねばならないのだろうか?」から始まり、

「誰も夢を見なくなると
誰もいなくなるのである。」で終わる詩です。

紫陽花の季節にふさわしいかもしれません。電子詩誌イリヤのトップから入れますので、

ぜひ楽しんでくださいませ。

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四月の詩アップしました。

尾崎のフォトポエム「鳥」です。

HPイリヤのトップページ「今月の詩」をクリックするかここをクリックしてくださいね。

「たったひとり

夜の海を渡ったことがありますか?」

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「恋人たち」を今月の詩にアップしました。

三月の詩、第二弾として尾崎の「恋人たち」をアップしました。

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「恋人たち」

若い恋人たちは 

まだ気づいていない

寄り添う
   
ということが孤独の
   
究極のカタチ
   
であることを…

この部分  をクリックするか、トップページの「今月の詩」をクリックしてくださいね♪

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3月の詩アップしました。

HP.イリヤに、尾崎のフォトポエム、「とびら」を三月の詩としてアップしました。

  夢だけが

  開くことのできる

  名前のない

  扉がある

       「とびら」…この部分か、

       トップページの「今月の詩」をクリックしてください。

                    (尾崎記)

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フォトポエム「道」をアップしました♪

二月の詩として尾崎のフォトポエム「道」をアップしました。

近年の傾向として一篇の詩が長くなっています。中身もそれに比例して充実しておればよいのですが、むしろ詩になろうとしてなり切れないところの、のたうつ蛇のような詩人の苦しみを感じてしまうのは僕だけでしょうか。

そういうわけではありませんが、今回は、写真プラス二行詩です。長い詩だと、言葉の意味と、写真のイメージが敵対的に干渉しあってうまくいかないことがあります。ということで、これから自分のフォトポエムは、二行詩と写真のコンビがいいかな?と思っています。(尾崎記)

Kuroneko

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11月今月の詩、アップしました。

先ほどできあがったばかりの、「一日」です。

ウェッブ版イリヤのトップページから「今月の詩」をクリックすれば入れます。

今年になってから、産経新聞の「朝の詩」にほとんど応募していないのですが、久しぶりに投稿してみようかな。

今日日曜は、展示会用の写真を撮りに行く予定です。撮りたい写真のイメージははっきりしています。でも、写真屋さんに月曜日に提出してプリント(焼き上がりの指示をつけますので、一週間かかります)してもらわなければ間に合わないので、天候条件とかで無理かもしれませんが、頑張ろう!

                                      (尾崎記)

         

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